タクシー運転手への転職を考えるときに、気になることのひとつは離職率です。せっかく転職するのであれば、良い会社を選んで、できるだけ長く勤めたいものです。
今回は、タクシー運転手の離職率と転職時に役立つタクシー会社を選ぶポイントを紹介します。
タクシー業界の離職率は低い!
ここでは、タクシー業界の離職率の低さをほかの業界と比較しながら紹介します。
業界別の離職率
「離職率」とは、入社後3年以内に退職する人の割合をいいます。厚生労働省の発表では、例年、産業全体の離職率は30%を超えることがわかっています。
引用:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況を公表します」
タクシー業界の離職率はなんと10%
東京ハイヤー・タクシー協会の発表によると、タクシー業界の離職率は10%程度にとどまっています。これは産業全体の30%以上に比べると、圧倒的に低い数値です。
一般的に飲食サービス業の離職率が最も高く、医療福祉業界、小売業が続きます。タクシー業界はサービス業の中でも離職率が低く、安定して続けられる業種だといえます。
引用:一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会「東京のタクシー2020」
タクシー運転手の離職理由
比較的辞める人が少ないといっても離職者はいますし、離職理由はさまざまです。ここでは、タクシー業界に多い離職理由を紹介します。
離職理由
タクシードライバーは接客業の側面もあるため、お客様との理不尽なトラブルが原因で退職に至る傾向があります。
また、思ったより稼げなかったという金銭面の不安、昼夜逆転の生活による体調不良や座りっぱなしから来る腰痛など健康面の理由から退職をする方もいます。
慣れてしまえば辛くはない
退職理由だけ見ていると、「タクシー運転手の仕事はつらい」というイメージをもってしまうもの
の、どの業界でも最初は大変です。慣れれば仕事に愛着がわき、辛さが和らぐこともあるので、前向きに取り組んでみてください。
良いタクシー会社を選ぶためには
タクシー業界全体の離職率は高くないものの、タクシー会社によって差があります。長く続けたい方は、人材が定着しやすく、安定して働ける会社を選んでください。
良いタクシー会社を選ぶポイントを紹介します。
タクシー会社に確認しておきたいこと
会社選びでまず確認すべきは、給与の関係です。歩合給を採用しているタクシー会社が多いため、売上に対する歩合率をチェックしましょう。歩合率が高いほうが、売上を上げるほど受け取る金額が大きくなります。
ただし、歩合率が高い給料形態は、売上が伸びない場合や病気などで欠勤した場合は給与が減少してしまうことに注意が必要です。
また、研修制度や事故補償が整備されているかも重要です。シフトや休みに融通が効きやすいか確認しておくと、ライフスタイルにあわせた働き方ができるでしょう。
条件に優先順位をつけてタクシー会社を探してみよう
条件に優先順位をつけて会社を選ぶと、自分に合った働き方ができます。しっかり稼ぎたい場合は給与を、働きやすさを重視するなら労働環境や会社の福利厚生をチェックしてください。
未経験からの転職には、資格取得支援や研修制度が充実したタクシー会社を選ぶのがおすすめです。
まとめ
タクシー運転手は、比較的離職率が低い仕事です。また、求人需要が高く未経験でも働けます。これから転職を考えている方や長く働ける仕事を探している方にもおすすめです。
タクシー会社へ転職をするなら、給料形態や保障、研修制度など自分が優先すべき条件を整理して働きやすい会社を見つけましょう。