新卒のタクシー運転手が増加している理由を紹介

近年、新卒からタクシー運転手になる方が増えています。新卒者のタクシー運転手が増加しているのには、いくつかの要因があります。人手不足の解消、第二種免許取得要件の緩和、配車アプリの普及が挙げられます。 今回は、新卒のタクシー運転手が増えている理由と、新卒からタクシー運転手になるメリットについて詳しく紹介します。

新卒のタクシー運転手が増えている理由

全国ハイヤー・タクシー連合会の統計によると、全国155事業者で新卒者の採用が1,068人に達し、前回より15.6%増加しています。タクシー業界全体で新卒採用に力を入れていることが伺えます。 ここでは、新卒のタクシー運転手が増えている理由と考えられるものを3つ紹介します。 出典:全国ハイヤー・タクシー連合会「定時制乗務員数・新卒者乗務員採用状況

人手不足の影響

ドライバーの人手不足を解消するため、新卒採用に力を入れる会社が増えています。特に高齢ドライバーの退職が進んでおり、人手不足の解消が急務となっています。厚生労働省によるとタクシー運転手の平均年齢は58.3歳という結果が出ており、全産業の平均年齢43.7歳と比較しても高齢化が深刻です。このため、新卒者をはじめ、若年層の採用が求められています。 出典:厚生労働省「ハイヤー・タクシー運転者 令和6年4月 改正改善基準告示版

第二種免許取得の要件の緩和

2022年5月に第二種免許取得の要件が緩和されました。従来は通算3年以上の運転経験と21歳以上という条件がありました。しかし、現在は19歳以上で経験1年以上に引き下げられています。要件の緩和によって、新卒者が早期にタクシー運転手としてのキャリアをスタートさせることが可能となりました。

配車アプリの普及

配車アプリの普及により、タクシー運転手の業務効率が大幅に向上しています。 従来は経験に基づいて天候や時間帯などから、お客様がいる場所を予測する必要がありました。しかし、配車アプリが普及したことで、流し営業に比べて容易に売上を上げることができるようになっているのです。

新卒でタクシー運転手になるメリット

新卒でタクシー運転手になることには、さまざまなメリットがあります。主なメリットを3つ紹介します。

高収入を狙える

多くのタクシー会社では基本給に加えて歩合給が支給される給与形態であるため、頑張り次第で高収入を狙うことができます。自分の努力が直接収入に反映されることから、モチベーションを高く保つことができます。

ワークライフバランスも比較的充実している

タクシー運転手の勤務形態は昼日勤、夜日勤、隔日勤務から選べます。隔日勤務の場合は、1回あたりの勤務時間は長いものの、休日が多くなります。月に11〜13回程度の乗務で済むため、プライベートの時間を確保しやすいです。

資格取得支援制度・研修制度で安心して働ける

多くのタクシー会社では第二種運転免許の取得費用を負担してもらえます。また、研修制度も充実しており、新卒者でも安心して働き始めることができます。しっかりとしたサポート体制が整っている会社であれば、未経験者でも安心です。

まとめ

新卒のタクシー運転手が増加している背景として、人手不足の解消、第二種免許取得要件の緩和、配車アプリの普及が挙げられます。タクシー業界は新卒者を積極的に採用し、人手不足解消や高齢化対策を図っています。 今後、さらに若手ドライバーが増加していくことが期待されます。興味のある方は、ぜひこの機会に新たなキャリアに挑戦してみてください。